「最初は優しすぎるお前にイライラしてたけど、お前もマジギレする時があるんだな、すぅーっとしたよ」

「最初は優しすぎるお前にイライラしてたけど、お前もマジギレする時があるんだな、すぅーっとしたよ」

友人とゲーセンでゲームを楽しんだ後、普通に店を後にすると後ろからついてきた知らない人に声を掛けられた。

「なんですか?」と聞くやいなや「僕の財布拾ってネコババしませんでしたか?」と、いきなりとてつもなく失礼なことを言ってきた。

もちろん財布なんて取ってないし拾ってもいないどころか見てもいない。

そもそも、なんで俺だけ疑うの?

友人と一緒にいたのに友人には気にも掛けない。

後々考えたら俺が身長160センチのチビでガリだから舐められているんだろうなとは思った。

「全くもって心あたりがない、他の人に聞いてみれば?」と促しても「いや、あなた取ったでしょう?」と勝手に決めつけてくる。

友人がちょいキレて「しらねーよ、他を当たるか警察行けよ」と歩き始めるので、俺もバカバカしくなりソイツを無視して友人についてく。

すると、そいつもしつこく食い下がりながら路地裏あたりまで付いてくる。

特に予定もなかったし、勝手に犯人扱いされるのも癪だったので、「なんか根拠あるわけ?」と聞けば「財布がなくなったタイミングと、店を出るタイミングがちょうど良すぎる」

おいおい、それだけで疑るのか?と思いつつも持ってもないものを詮索されても痛くも痒くもなかったので「そんなに疑うんなら、俺の体触るなりなんなりして、ボディーチェックしていいよ」と言った。

そうしたら「いえ・・・さすがにそれは失礼ですから」と散々失礼なこと言って託せに急に日和りはじめたからその瞬間キレた。

「ふざけんな!!人を疑うことのほうがよっぽど失礼だと思わんのか!!!!」

あまりの豹変ぶりに、ソイツよりも、友人がビビってた。

俺、滅多なことではキレない人だったので。

「とにかく、俺はお前の財布は知らん、警察に届け出ろ」と、言い残し、すたすたと歩き出す。

友人は慌てて俺についていき、ソイツはその場に呆然と立ち尽くしてた。

後で友人が「最初は優しすぎるお前にイライラしてたけど、お前もマジギレする時があるんだな、すぅーっとしたよ」と、友人に初めて感心されてしまった。

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