1577. 名無しさん 2021年08月11日 15:04 ID:QCEfie0I0
結構昔の話です。
身バレ防止のフェイクやぼかし入れてます。


嫁いだ先が田舎で、古くて時代錯誤な考えが色濃く残ってるところだった。
狭い谷あいの、農地もほとんどなくて、みんな農家じゃないけど膿家脳な感じ。
県庁所在地の大学で知り合った旦那は普通の人だったけど、結婚して田舎で義両親と同居しはじめたらすぐに変わった。
たぶん元からそうだっただけで、大学時代こそ変わってたんだろうと今なら思う。

義両親は嫁イビリ、義祖母は半ボケで介護、旦那はエネ、パート先は『都会モン』とハブられたり嫌がらせされたり。
表面的には
「打ち解けるまでだよ」
とニッコリと支えてくれる旦那風。
実態は背中を支える手には包丁が握られてた。
私の性格をつかんでか、だんだんとイビリや嫌がらせの度合いを強くされて、逃げる機会を失ったまま気力がなくなっていった。
茹でガエルだった。

今思えば鬱みたいな状態で2年。
このあたりは記憶が曖昧だけど、
何かの拍子で離婚することになった。
今の私なら大喜びだが、そんな状態ならたぶん離婚されなかっただろう。
壊れてしまった私が役に立たなくなったから捨てるってことだったんだと思う。
それで財産分与も無く、逆に慰謝料名目で婚前の貯金を奪われ、着の身着のままで普通に玄関からポイっとゴミのように出された。
まあもともと私物なんてほとんどなかったけども。




1578. 名無しさん 2021年08月11日 15:05 ID:QCEfie0I0
ボーッとバス停で座ってたら、近所の世話役的なオバさんが話しかけてきた。
聞かれるままに答えたと思う、イビリのことや旦那のこととか。
婚前の貯金の額まで聞かれたがそれも答え、
「なんでそんなにあるのか」
と言われた時も、
「宝くじで当たったんで使わずに…」
と問われるままに。
先に書いたように鬱っぽくて考えなしだった。
だから『世話役オバさんに義実家を糾弾してもらおう』と期待したわけじゃない、そもそもこの人もこの田舎の住人で、むしろ義両親サイドの人だったし。
バスが来て乗った時、
「もう◯◯に来るんじゃないよ」
と言われた気がする。
餞別の言葉だったのか嘲りや罵りの言葉なのかは分からなかった。

その後、都市部の実家に戻ったら痩せた姿に驚かれ、親や弟に『なぜ言ってくれなかった』と言われ、まあよく聞くような反応で、家族や友達にも労られてだんだんと元気になった。
それから幸いにも良い出会いがあり、良き旦那と子供に恵まれ、幸せに暮らしている。

もう安心だと思ったのか、父から
「念の為に伝えておく」
と言われたのが以下。
どうやら元旦那から復縁の打診があったらしい。
父はもちろん怒りを込めて断ったが何度か連絡があり、弟が受けた時にいろいろ聞き出したそうだ。

1579. 名無しさん 2021年08月11日 15:08 ID:QCEfie0I0
以下、父・弟から聞いたことと現地を知ってる私の推測込みの話。

元義実家、私から奪った貯金目当ての連中に乗っ取られて離散したらしい。
世話役オバさんの親族を名乗る若い女が急に元旦那に近づき、あっという間に再婚、すぐに逃げられてDVやらなにやらでっちあげられて、慰謝料やら口止め料やら巻き上げられたとか。
(でっちあげ=『義父にレイプされた』とか『連れてきたペットを殺された』とかは、たぶんでっちあげなんだろうと思う。だけど他のいろいろは本当のことじゃないかな、経験から言って。)
そして私から奪った貯金以上に巻き上げられて弱ったところを、周りからいろいろと毟られて、土地建物全部奪われたんだそうな。

別にあそこで義実家だけが憎まれていたわけじゃないと思う。
あそこはああやって弱みを見せたり逆に突出していい目にあったりすると、周りがこぞって潰しにかかるようなところだった。
2年ちょっと住んでただけだけど分かる。
そうやって消えていった母子も居た、旦那さんを事故で亡くしたら、あっと言う間だった。

義両親もいざとなったら攻撃できるように、ご近所のネタを抱えていた。
中でも義実家はちょっとだけ大きい家だったから、そういう意味では狙われてた。
義母も
「うちは狭い◯◯の中では土地が広いから妬まれてる」
って言ってたし。 
私が離婚されて出ていくだけなら何も起きなかったかもしれないけど、
そこに高額な貯金の話が出て欲望が加わったことで、歯車が動いてしまったんだろう。
怖いところだった。

一度だけ、
『あそこは大昔に他所から集団移住してきた人が住み着いた所で、みんなその子孫だ』
と聞いたことがあった。
仲間意識と嫉妬と足の引っ張り合いは、そういう歴史や環境が原因なんだろうか。

1580. 名無しさん 2021年08月11日 15:10 ID:QCEfie0I0
元旦那はその後、あそこから下流に下った先の小さな町の工場で働いてるそうで、
安月給なので義両親と義祖母を養いつつ家賃を払うのは苦しいらしい。
前の仕事(商店経営)はまるごと奪い取られたらしい、あそこじゃどのみち商売できないだろうけど。
その町ではあそこ出身の人は嫌われてる(嫁いだ当初に出かけて知った)。
そんな状況じゃもう、新しい嫁という名の奴隷は捕まえられないだろうな。
不幸な人を増やさないためにも
(義両親には長生きして欲しい)
と思う。

あと、とられた貯金については親に話したけど、宝くじについては話してなかった。
鬱で頭が回らなかったのもあるけど、元気になってからは親に(返却要求とかで)負担かけたくなかったし、いまさら義実家(というかあそこ)に関わり合いになりたくもなかったから。
弟の話を聞いて、
(ああ、あの宝くじのお金が原因かな…)
と思ったけど、やっぱり黙っておいた。
もう義実家からも無くなったお金だし、あぶく銭に頼るつもりもなかったし。

いまの良旦那の稼ぎと私のパートで、子供にも十分なことはしてあげることが出来る。
コロナとか不安も多い世の中だけど、家族で頑張って生きていく。



忌み地