今季12シーズンぶりにドイツ・ブンデスリーガ1部に昇格したボーフム。2003-04シーズンにはリーグ5位でフィニッシュし、翌シーズンにUEFAカップ(ヨーロッパリーグの前身)に出場したこともある古豪クラブだが、当時と今とでは立ち位置がだいぶ異なる。
そんなボーフムで日本代表FW浅野拓磨が奮闘している。リーグ第12節のレバークーゼン戦では代表から合流直後ながらスタメンフル出場。強豪相手に何度か惜しいチャンスを作り出したが、最終的には0-1での惜敗に終わっている。
とはいえ、浅野にはまったく落ち込んでいる様子がない。ミックスゾーンが開かれたこの日、直接話を聞くことができたが、チームの現状には少なからず手ごたえを掴んでいるようだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f3970471291be7f3468c0934ad96f7ee8d3bf1d
そんなボーフムで日本代表FW浅野拓磨が奮闘している。リーグ第12節のレバークーゼン戦では代表から合流直後ながらスタメンフル出場。強豪相手に何度か惜しいチャンスを作り出したが、最終的には0-1での惜敗に終わっている。
とはいえ、浅野にはまったく落ち込んでいる様子がない。ミックスゾーンが開かれたこの日、直接話を聞くことができたが、チームの現状には少なからず手ごたえを掴んでいるようだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f3970471291be7f3468c0934ad96f7ee8d3bf1d
レバークーゼン戦後の浅野を直撃「僕らのチームは決して強くはない」
「僕らはもっともっとやれる。今日の試合も内容と結果が比例してるかというとそうじゃないと思う。もっと自分たちが主導権を握ってできる試合がたくさんあると感じている。まったくネガティブになる必要は全くない。昇格組として、逆に失うものはなくて、全員がやってやるぜという気持ちでやれている。もうちょっとクオリティーとか意識の部分を上げていけたら、もっといいゲームができるはず」
そのクオリティーの部分とは? この試合を見て感じたのは、どうしてもチームの攻撃が単発で終わってしまうことが多すぎるという点。パスを出して終わってしまう場面も多く、FWにパスが入ったけどそこから次につながらない。
そのあたりをつっこんでみたら、浅野はうなずきながら同意した。
「間違いなくそうですね。僕らボーフムの課題です。正直、僕らのチームは決して強くはない。個人個人のレベルも、ブンデスの中でいったら高いかといったらそうではない。だから、1人1人がパスを出した後のワンプレー、受けるプレーをもっと、もうちょっと意識上げられたら、もっと全員が絡める場面が増えてくるはず。いまはまだGKやボランチからロングボールとかそういう簡単なプレーが多い」
ボーフムの中で浅野は代表歴にしても、海外歴としても経験が豊富な選手に属す。自分のプレーにだけ集中できる存在ではない。周りの選手を引っ張り、支え、導くプレーが期待されている。
これまで積み上げてきたものがある。過去の取材レポートの中で、17年10月シュツットガルトでプレーしていた時のケルン戦後のコメントを見つけた。
「代表でも、クラブでも自分のプレースタイルがあるんで、『前に前に』って言われますけど、やっぱり試合の状況を読んでプレーできる力っていうのを、少しずつ身に付けていかないとなと思います。前への意識が強すぎて慌てたプレーになったり。試合の状況を見て、自分で判断できる、そこの落ち着き。自分にもできる部分だと思います、そこは。もっともっと、自分のプラスにしていきたいなと思います」
当時の言葉どおり、今ボーフムで浅野は確かなタメを作れている存在となっている。前にばかりでない。ボールを収めて時間と空間を作る。強靭さが増したフィジカルは大型選手の多いブンデスリーガでも飛ばされたりはしない。仕掛けてボールロストすることもある。でも足を止めることはない。チームメイトの動きを引き出し、自分が狙えるところは貪欲に。ポジティブな気持ちは揺るがず、チームを鼓舞していく。
そんな変化が見えるのはクラブだけではない。代表における立ち位置だって4年前とは変わってきているという。
「自分の感じ方が試合の大きさを表しているなって改めて感じました。4年前の最終予選とは感じ方が変わったって思います。『俺がやったるぞ』っていう気持ちは今も持っているけど、やっぱり4年前は責任であったりプライドであったりっていうのを、先輩に押し付けて自分はやれることだけやる、というのに集中していました。けど、やっぱりこうやって歳重ねて、感じ方が変わってきているなって感じます」
責任感が増し、ポジティブな雰囲気を大事にするが、自身のプレーにはいつでも改善点を探している。アシストは記録しているものの、まだ今季ゴールがないのはオフェンシブな選手として納得はいかないところ。それは本人も痛いほどよく分かっている。
「一番はやっぱりゴールですよね。チャンスは間違いなく作れている。これまでのブンデスもそうですけど、ゴール取るところが非常に難しい。そこに飢えて飢えて。でもそこだけにこだわらず、試合に出ている以上チームのために全力でプレーするというところは、自分が成長してこれたところだと思うので。守備のところもそうですし、攻撃のところでも献身的にプレーするところとか、もっともっとやっていかないとですね。結果は自ずと付いてくるっていうふうに捉えて、まずはやれることから100%やっていく」
お得意のジャガーポーズをそろそろドイツで見たい。
そのクオリティーの部分とは? この試合を見て感じたのは、どうしてもチームの攻撃が単発で終わってしまうことが多すぎるという点。パスを出して終わってしまう場面も多く、FWにパスが入ったけどそこから次につながらない。
そのあたりをつっこんでみたら、浅野はうなずきながら同意した。
「間違いなくそうですね。僕らボーフムの課題です。正直、僕らのチームは決して強くはない。個人個人のレベルも、ブンデスの中でいったら高いかといったらそうではない。だから、1人1人がパスを出した後のワンプレー、受けるプレーをもっと、もうちょっと意識上げられたら、もっと全員が絡める場面が増えてくるはず。いまはまだGKやボランチからロングボールとかそういう簡単なプレーが多い」
ボーフムの中で浅野は代表歴にしても、海外歴としても経験が豊富な選手に属す。自分のプレーにだけ集中できる存在ではない。周りの選手を引っ張り、支え、導くプレーが期待されている。
これまで積み上げてきたものがある。過去の取材レポートの中で、17年10月シュツットガルトでプレーしていた時のケルン戦後のコメントを見つけた。
「代表でも、クラブでも自分のプレースタイルがあるんで、『前に前に』って言われますけど、やっぱり試合の状況を読んでプレーできる力っていうのを、少しずつ身に付けていかないとなと思います。前への意識が強すぎて慌てたプレーになったり。試合の状況を見て、自分で判断できる、そこの落ち着き。自分にもできる部分だと思います、そこは。もっともっと、自分のプラスにしていきたいなと思います」
当時の言葉どおり、今ボーフムで浅野は確かなタメを作れている存在となっている。前にばかりでない。ボールを収めて時間と空間を作る。強靭さが増したフィジカルは大型選手の多いブンデスリーガでも飛ばされたりはしない。仕掛けてボールロストすることもある。でも足を止めることはない。チームメイトの動きを引き出し、自分が狙えるところは貪欲に。ポジティブな気持ちは揺るがず、チームを鼓舞していく。
そんな変化が見えるのはクラブだけではない。代表における立ち位置だって4年前とは変わってきているという。
「自分の感じ方が試合の大きさを表しているなって改めて感じました。4年前の最終予選とは感じ方が変わったって思います。『俺がやったるぞ』っていう気持ちは今も持っているけど、やっぱり4年前は責任であったりプライドであったりっていうのを、先輩に押し付けて自分はやれることだけやる、というのに集中していました。けど、やっぱりこうやって歳重ねて、感じ方が変わってきているなって感じます」
責任感が増し、ポジティブな雰囲気を大事にするが、自身のプレーにはいつでも改善点を探している。アシストは記録しているものの、まだ今季ゴールがないのはオフェンシブな選手として納得はいかないところ。それは本人も痛いほどよく分かっている。
「一番はやっぱりゴールですよね。チャンスは間違いなく作れている。これまでのブンデスもそうですけど、ゴール取るところが非常に難しい。そこに飢えて飢えて。でもそこだけにこだわらず、試合に出ている以上チームのために全力でプレーするというところは、自分が成長してこれたところだと思うので。守備のところもそうですし、攻撃のところでも献身的にプレーするところとか、もっともっとやっていかないとですね。結果は自ずと付いてくるっていうふうに捉えて、まずはやれることから100%やっていく」
お得意のジャガーポーズをそろそろドイツで見たい。
※ハイライトは昨日のフライブルク戦
加入決まった時はもうちょっと結果出すと思ってた